作業療法士に興味をもち、どんな仕事なのか気になってこのサイトにお越しいただきありがとうございます!
この記事では、
- 作業療法士がどんな仕事なのか
- 作業療法士と理学療法士の違いは何か
- 作業療法士はどこで働くのか
といった作業療法士という仕事について、できるだけわかりやすく解説しています。
作業療法士の魅力が少しでもあなたに伝わるようまとめていますので、ぜひとも読んでみてください!
作業療法士はどんな仕事?
作業療法士はこころとからだをリハビリする専門職です。
英語では「Occupational Therapist」といい、頭文字をとってOTと呼ばれています。
病気や怪我によって日常生活が困難になった人
生まれた時から障害を持っている子どもさん
こころの病気になってしまい、社会にうまく溶け込めない人
このような対象者が、その人らしく生活を送れるようサポートするのが作業療法士の仕事の特徴です。
作業療法士がどんな仕事なのか、詳しくみていきましょう!
作業療法の具体的な方法
作業療法士は対象者に合わせて、様々な方法で支援(作業療法)します。
対象者に合わせる、つまりオーダーメイドなリハビリを行うのです!
なので、作業療法は対象者の数だけ様々な方法があります。
ここでは病気や怪我をした人の作業療法を簡単に3つご紹介しますね。
ポイント
- 機能訓練
- 動作訓練
- 福祉機器の適合や環境調整
様々な方法があることを伝えましたが、大きく分けるとこの3つを組み合わせて行います。
それでは、それぞれの特徴をみていきましょう。
機能訓練とは?
機能訓練とは、悪くなった身体の機能を回復させる訓練です。
例えば、右手足が麻痺しているのであれば麻痺を少しでも回復させる訓練を行います。
具体的には関節の動く範囲を拡大させたり、手で物をつかんで離したりと麻痺した部分を動かして回復を促します。
また、対象者の体を直に動かして行う訓練もあれば、輪投げやペグなど道具を使って行う訓練もあります。
他にもリハビリの時間以外にもできるよう、パンフレットなどを作って自主練習として提供することもあり、様々な方法で体の回復を促していくのが機能訓練です。
動作訓練とは?
動作訓練とは、病気や怪我によって生活の中で具体的に困っていることに直接練習する訓練です。
例えば、右手足が麻痺することでトイレが1人ではうまくできなくなります。
そこで手すりを使ってズボンや下着を上げる方法や、片手でトイレットペーパーを取る方法など、麻痺でもトイレが1人でできるよう指導していくのです。
このように生活の中で困っていることに対し、どうやったらできるようになるかを対象者の状態に合わせて提案、指導していくのが動作訓練です。
福祉機器の適合や環境調整
3つ目の福祉機器の適合や環境調整では、日常生活の困っていることを対象者に合った道具を使って改善する方法です。
例えば、右手足の麻痺で自力では歩けない場合、その人に合った車椅子を選びその人が使いやすように腕置きの高さや座面の角度、座りやすいクッションなどを調整します。
他にもベッドから車椅子まで自力で移れない場合、滑りの良いボードを使って車椅子に移る練習を行うこともあるのです。
脳の病気による手足の麻痺のように、リハビリをしても障害が残ってしまうケースは多々あります。
福祉用具や周りの環境を調整して、障害が残っても不自由なく生活が送れるよう生活を整えていくのも作業療法士の仕事です。
作業療法士と理学療法士との違いは?
こんな疑問を持たれている方、結構いらっしゃいますよね。
筆者自身も作業療法士になるまでは、正直違いをわかっていませんでした…。
それぞれ別の国家資格なので基本的には違うリハビリの専門家なのですが、病院によっては理学療法っぽい作業療法をしたり、その逆だったりということもあります。
作業療法士と理学療法士の違いは以下の通りです。
理学療法士の特徴
- 寝返る、座る、立つ、歩くなどの基本的な動きをリハビリする
- 脳卒中専門、心臓の病気専門、呼吸の病気専門など一つの病気の専門分野に特化したスペシャリストな理学療法士が多い
作業療法士の特徴
- 食事をする、トイレをする、お風呂に入る、家事をする、仕事をする、学校に行くなど応用的な動き(日常生活)をリハビリする
- 生活を支援する仕事なので、様々なことに対し広く興味をもつジェネラリストが多い
その他にも、理学療法士はからだに対するアプローチがメインになりますが、作業療法士はからだとこころの両方に支援します。
ここでいう「こころ」とはうつ病などの気分障害や統合失調症など、精神の病気のことを指します。
精神的な病気によって日常生活がうまく遅れなくなった人や社会にうまく溶け込めない人に、作業療法を通して自分らしく生活ができるよう支援を行うのです。
作業療法士が働く場所は?
作業療法士は実は様々な場所で活躍できる職業なのです!
主な就職先は以下のような場所になります。
作業療法士の主な就職先
- 一般病院
- クリニック
- 介護施設
病院や介護施設で就職する作業療法士が一般的には多いですが、その他にも様々なジャンルの場所で働く作業療法士もいます。
その他の働く場所
- 児童福祉施設
- 養護学校
- 保健所・市役所
- 障害者施設
- 養成校
他にも裁判所や就労支援施設、幼稚園など、作業療法士が活躍する場所は非常に多いのです。
以上、作業療法士について簡単にご紹介しました。
作業療法士に興味を持ち将来の仕事として考えるのなら、是非とも近くの作業療法士養成校のオープンキャンパスに参加してみましょう!