作業療法士の資格

作業療法士の資格を取るには!?求人数や社会人からの転職についても解説します!

作業療法士の資格を取りたいけど、どうしたら取れるの?
作業療法士って試験に合格するだけでなれるの?

 

作業療法士の仕事に興味を持つと、どうやったら資格が取れるのか気になりますよね。

 

この記事では作業療法士の資格を取る方法について、わかりやすく説明しています!

 

この記事で分かること

  • 作業療法士の資格の取り方
  • 作業療法士の求人
  • 社会人からでも作業療法士になる人はいるのか

 

進路や転職で悩んでいる方の参考になるようまとめましたので、さいごまでみてくださいね♪

 

 

作業療法士の資格を取るには!?

作業療法士の資格を取るには、以下の2つを満たさなければいけません。

ポイント

  • 作業療法士の資格が取れる学校に行く
  • 作業療法士の国家試験を受けて合格する

 

作業療法士
上記2つのどちらか1つではなく、両方とも満たさないと作業療法士にはなれないのです!

 

もう少し詳しく説明すると、作業療法士の資格を取るには次の流れになります。

資格を取るための流れ

  1. 作業療法士の資格が取れる学校に入学する(3年制or4年制)
  2. 学校の卒業試験に合格し、作業療法士国家試験の受験資格を取得する
  3. 作業療法士国家試験を受験し合格する

 

作業療法士
それぞれの具体的な内容について、簡単に説明していきますね!

 

 

①作業療法士の資格が取れる学校に入学する

作業療法士の資格を取るには、作業療法士を育成する学校への入学が必須です!

作業療法士を育成する学校には、大学短期大学専門学校などがあります。

それぞれの特徴を見ていきましょう。

 

大学の特徴

  • 4年制なので3年制に比べゆっくりと学ぶことができる
  • 作業療法以外にも外国語や社会学などの一般教養まで学べる
  • 卒業時に学士を取得できるので、卒業後に大学院への進学も選べる

 

短期大学の特徴

  • 3年制なので大学より早く卒業することができる
  • 大学同様、教授や准教授が在籍している
  • 各短期大学で力を入れている分野が異なるので、自分に合った短期大学を選ぶことが重要

 

専門学校の特徴

  • 3年制と4年制の学校があるの、目的に沿って選べる
  • 担任制をとっている学校が多く、国家試験対策に力を入れている
  • 学校によっては夜間部を儲けているので社会人として働きながら資格を取ることも可能

 

作業療法士
各学校の特徴を詳しく知りたければ、資料の請求やオープンキャンパスに参加してみましょう!

 

 

②学校の卒業試験に合格し、国家試験の受験資格を取得する

作業療法士の学校に入学後、3年もしくは4年間で国家試験の受験資格に必要な講義を受け単位を取得していきます。

在学中に取得しなければならない項目は大枠でいうと以下の通りです。

  • 作業療法に関する講義の受講及び試験
  • 病院や施設での臨床実習
  • 卒業研究
  • 卒業試験

 

上記の内容について各学校で3年間or4年間で経験できるようスケジュールが組まれています。

作業療法士
専門学校によっては最近は卒業研究を無くし、国家試験対策に力を入れている学校も多いですよ

 

また、臨床実習は在学中に平均して3〜4回ほど行くよう設定されており、各学年で実習期間も異なります。

例えば、1年時には1週間の実習、2年時には4週間の実習といったように、学年が上がるに連れて1回の実習期間は長くなります。

作業療法士
最終学年では2ヶ月間を2回行くこともありますよ

 

気になる卒業試験は国家試験の内容に準じている学校が多いので、「卒業試験の勉強=国家試験勉強」という状況が多いです。

 

 

③作業療法士国家試験を受験し合格する

作業療法士の国家試験は年に1回、毎年2月の中旬〜下旬に行われています。

厚生労働省が実施する試験となっており、試験内容は筆記試験のみです。

作業療法士
ただし、重度の視力障害がある方には筆記試験の一部を口述試験や実技試験に代えて受験することができます

 

過去5年の受験者数と合格率は以下の通りです。

受験者数 合格率
2023年 5,719人 83.8%
2022年 5,723人 80.5%
2021年 5,549人 81.3%
2020年 6,352人 87.3%
2019年 6,358人 71.3%

 

2019年は合格率が70%台でしたが、ここ数年は80%前半で推移しています。

 

例えば10人受験したら8人は合格するレベルの難易度ですね。

 

そう考えると一見簡単そうに見えますが、試験範囲は非常に広いです。

 

解剖学や運動学、生理学といった医療系の専門知識はもちろん、様々な病気に関する知識や法律、そして作業療法の具体的な治療法など広い範囲を求められます。

 

なので少し勉強すれば受かるというような簡単なものではありません

 

作業療法士
私が以前働いていた学校では、10月から2月までの5ヶ月間集中して国家試験合格を目指していました!

 

医療系の国家資格なので出題範囲は広いですが、その分みんなで協力し合って乗り越えていく学校が多いです。

 

 

 

 

作業療法士の求人はあるのか

作業療法士の求人数は全国的にも非常に多いです。

ハローワーク求人統計データによると、令和4年度の有効求人倍率は4.10倍となっています。

作業療法士
つまり、求職者1人に対し4件以上の就職先が選べるということですね!

 

また、一般的な就業形態は正社員が多いですが、パートで働く作業療法士もいます。

産休育休も取りやすく、また夜勤がないので女性でも働きやすい職種です。

 

求人数が多いので、再就職しやすいというメリットもあります。

筆者自身も結婚や出産などのライフステージに合わせて3回ほど職場が変わりましたが、どれも比較的スムーズに転職できました。

 

 

 

社会人からでも作業療法士を目指す人はいるのか

最初に結論を書きますが、社会人から転職して作業療法士を目指す人は毎年たくさんいます!

 

作業療法士
筆者は約6年間作業療法士の学校に勤務していましたが、毎年数名は社会人経験者が入学していました。

 

やはり国家資格なので様々な面で就職に有利なことや、平均年収が約430万円とそれなりの給料なので、作業療法士への転職を検討する社会人は結構います(参考:職業情報提供サイトjobtag)。

 

社会人から入学すると、高校を卒業したばかりの現役生とうまく馴染めるか心配する方もいますが、人生のお兄さん、お姉さん的存在で頼られる存在として溶け込む人が多いです。

 

また、「専門実践教育訓練給付金」の対象となっている学校も多く、こちらを利用すれば学費など金銭面での負担を減らすことができます。

 

作業療法士
社会人として一定の条件を満たしていれば対象となるので、まずはお近くの学校が「専門実践教育訓練給付金」の対象となっているか確認してみましょう!

 

専門実践教育訓練給付金については、以下を参考にしてくださいね。

参考:厚生労働省「専門実践教育訓練の給付金のご案内

 

また、作業療法士の仕事内容について詳しく知りたければ、以下の記事を参考にしてください。

作業療法士はどんな仕事?理学療法士との違いや働く場所もご紹介!

 

 

 

 

  • この記事を書いた人

椎野みいの

経験年数15年目の作業療法士をしながら、ママライターをやっています。 病院、介護老人保健施設で勤務後、作業療法士の学校で教員の経験有り。 飽きっぽい私が15年間も続けられている、作業療法士の様々な魅力についてわかりやすく発信していきます!!

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